この度の東日本大地震で亡くなられた方々のご冥福を
お祈り申し上げますと共に
今も尚、被災地で厳しい避難生活をされている皆さまに
心よりお見舞いを申し上げます。
この度の震災と原子炉の事故に直面し、
多くの方々がそうであったように
私自身、様々なことを考えさせられる一ヶ月でした。
そして、沢山の気付きをいただきました。
この200〜300年ほどの間に、
人は自分達が自然の一部であることや
自然への感謝の心を忘れてしまったため
大量生産、大量消費、エネルギーの消耗、コントロール、
汚染、破壊、感情の操作、資源の奪い合いを
この美しい地球で繰り返して来たような気がします。
さらに、人間の力を越えたもの、
自然界に無いものを扱えるのだ、という誤解と
傲慢な姿勢で自らを過信してきたこと・・・。
わずか100年余の間に、人口は約20億人から約70億人へと増加しました。
日本を含めた一部の先進国の人たちと同じように、
屋根のある家に住み、一日3食食べ、毎日お風呂に入り
同様の消費生活を全地球上の人たちができるようになるには
地球があと4つ必要になる、と試算されているそうです。
2割の人たちの暮らしのために8割の人たちが困窮している・・。
つまり、皆が豊かになれば解決するという話ではなく、
使える資源が無いのだ、という現実。
すでに奪うべき資源は奪い取られ、
他国への戦争の介入をしなければならないのは
大国の大量消費型生活を成り立たせるエネルギー確保のため・・・。
このままの生活を続けるためには
他から奪わないと成り立たなくなって来ている。
正義や民主主義という名の下にそれも正当化されて行くようです
借金や保険の押しつけ合いで各国の破産も相次ぎ、
最終的にはどこの誰が保証をしてくれるのか、それも疑問です。。
このまま行くと地球はどうなってしまうのだろう?
そう直感的に感じている方は沢山いるのではないでしょうか。
大なり小なり、意識的にも無意識的にも
その回転に加担していた一人であったのだと理解しています。
私たちが自然災害だ脅威だと呼んでいるものは
地球や人類にとって災害でも天罰でも何でもなく、自然の摂理・・・
太陽がちょっと体を伸ばしたり、あくびをした程度で
生命にとっては未曾有の大災害となる。
この1〜2年の間に太陽の活動の活性化についても
NASAから報告されています。
数千年、あるいは数万年、数億年毎に繰り返される
自然の活動を経て現在の地球の姿がある・・・。
自然の力の前に人間はあまりにも無力です。
今回、数多くの方々がお亡くなりになり、
明日への不安を抱えながら厳しい状況で避難生活を
送られている方々が沢山いらっしゃるという現実を
決して無駄にすることのないよう、
いま一度、私たちの暮らし、人類の在り方を
考えて行かなければならない時期に来ているような気がします。
ここに哲学者、梅原猛生先生のコラムを転載させていただきます。
京都に限らず、このような考え方は、今後どこに於いても
必要になって来ると感じます・・・
「自然を自然に使わないからや」
東寺の長者、砂原秀遍さんの言葉です。
この言葉の本当の意味を、いま、とても考えさせられています。
力石明里香